映画感想 『ジョジョの奇妙な冒険ファントムブラッド』

  
「キ・・・キレた・・・映画を見た人たちのなかで
 何かがキレた・・・・・・決定的な何かが」


2007年2月17日公開の映画『ジョジョの奇妙な冒険ファントムブラッド』を観に行きました。
石仮面ストラップつきの前売り券を買って準備は万端でしたが、

肝心の映画のほうは、、、
お世辞にも面白いとはいえない代物でした。。

観るに堪えない内容でした。

第1部のよいところは、スタンドがまだないにしても、それを補って余りあるストーリーとキャラクター、駆け引きなどです。
映画はなんてことを・・・。

映画を作っているのと同じ、クロックワークスが作った第3部をアニメ化したDVDは持っていて、それはよく出来ていて期待したのですが、
同じクロックワークスでも映画は残念でした。

製作者は原作を読んでません。

どこが悪いと感じたかひとつずつ挙げていきます。
ネタバレあり。

●全体的に薄っぺら
原作を読んだ人にはかろうじて分かる内容。原作を読んだことのない人には何も分からないでしょう。
原作を読んだことのある人は憤りを感じます。
読んだことのない人にはジョジョってつまらないと思わないで欲しいです。

●スピードワゴン
スピードワゴンが映画に登場しないのは、公開前から知られては、いました。
むしろツェペリもいらないと思いました。
これではクールに去ろうにも去れません。

●戦い
DIOが卑劣で。jojoが正義の力で最後はごり押しという感じです。
なぜ勝てるのか、分かりません。
ジョジョの原作特有の、戦いの駆け引きなどは微塵も見られません。
アクションもほぼ殴る殴られたのみです。

●侵略者DIO
映画は少年時代から始まりますが、DIOがどうしてJOJOに嫌がらせばかりするのか、動機が分からない。
DIOの策略の意図、ジョースター家の財産を奪うという目的、がないので、なにも感じません。

●エリナ
原作とは顔がまったく違っていて、今風のアニメの顔でした。
許せないのは服装で、当時の服装などは無視して、今風のアニメの格好でした。

●波紋
原作を知らないで映画を観たら、波紋が何のためにあるのか分からないでしょう。いらないと感じるでしょう。
かろうじて吸血鬼を倒すために必要であったと分かっても、それは波紋というよりはエネルギー波というかドラゴンボールなどのそれと同じに感じます。

●タルカス、ブラフォード
一瞬だけ出ます。雑魚キャラ扱いでした。

●セリフが・・・
絶対必要だと思われるセリフがないです。
個人的には
「あの時計は二度と戻ってこない気がする」
「エリナ・ペンドルトン・・・いやミセス.エリナ・ジョースター」
「・・・エリナ・・・だけは・・・・・」
「こいつ・・・、死んでいる。」
などは言って欲しかったです。

●太平洋アメリカ航路??
1部の舞台はイギリス。アメリカに行くなら大西洋のはず。
それくらいは映画を作ったひとが気づいてくれたら・・・。


見る価値はないです。5点です。100点中。
90分が短い? いや果てしないです。


おまけ
予告はまま良かった。

1 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

たまたま通りすがりの者です。
私が絶対必要だと思ったセリフは
「君が」「泣くまで」「殴るのをやめないっ」です。

DIOがエリナにズキュウウウンなところで、服が破けているのがエリナになっているところなど、細かな修正は評価できるように思います。

でもやはり、いろいろとせつなくなる劇場版でしたね・・・。

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